電子債権の利用が広がっています。4/21日本経済新聞によれば、全銀電子債権ネットワーク(でんさいネット)の利用登録は、開業から2ヶ月間で15万635社(想定の2倍程度の規模)にのぼったそうです。
電子債権を受け取った企業は簡単な手続きで資金化できるため、中小企業の資金繰り支援につながります。その意味では当初期待している動きになっているみたいです。
ただ、電子債権を使った支払は累計で1200件とのことですから、まだ金融機関による顧客の囲い込みの成果が出た段階で、本格的な利用はこれからといったところでしょうか。銀行が期間限定で利用手数料を無料をするキャンペーンを実施したり、利用企業が積極的に取引相手先の了承を得て切替える行動が普及にはずみをつけるのではないでしょうか。
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Akiyoshi KANEKO
業務プロセスを可視化(モデル化)し、その可視化されたドキュメントを中心においてプロジェクトを推進するアプローチを提唱している。経理・財務分野を主な専門領域として、業務プロセスの改善やシステム構築、組織体制の整備に関するコンサルティングに従事。プロジェクト現場では、「お互いの仕事を理解する」「現状の課題を共有する」「考えていることを相手に伝える」「新しいしくみを共有し実行まで落とし込む」よう関係者間の橋渡し役として活動する。著書『内部統制評価にみる「重要な欠陥」の判断実務』『阻害要因探しから始める決算早期化のテクニック』
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