クラウド型の会計ソフトを導入するメリット・理由

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先日、株式会社富士通マーケティングからリリースされた『中堅中小企業における経営数字データの利用実態調査レポート』に関する会計コラムを寄稿する機会があり、そのつながりで、同社が提供している「Fujitsu EnterpriseApplication GLOVIA smart きらら 会計(以下:GLOVIA smart きらら 会計)」を体験する機会を得ることができました。

↓調査レポートと会計コラムはこちら

中堅中小企業における経営数字データの利用実態調査レポート(サマリー、資料ダウンロード)
中堅企業の管理会計を支える「経営数字データ」とは(解説コラム)

「GLOVIA smart きらら 会計」は、富士通グループが提供する会計システムのラインアップの中ではエントリーモデルとして、主に中堅中小企業のユーザーを中心に利用されている製品で、パッケージ版とクラウド版(SaaS版)が用意されています。今回、体験したのはSaaS版です。

会計システムもクラウド=外部資源を有効に活用するようになってきた

現在、多くのITサービスやソリューションにおいて、クラウドコンピューティング(以下:「クラウド」)はインフラとして利用され、その存在感はこれからさらに高まると予想されています。日本でもクラウドの利用実績は増えており、特に東日本大震災の際の安否確認やBCP(事業継続計画)対策として、その本質的な効果に対する認識は高まっています。

こうしたクラウドを利用する流れは『会計システム』という従来であれば外部に帳簿データを預けることに抵抗を感じるようなビジネス領域でも例外ではなくなっています。実際に、ここ数年の間に企業におけるERPパッケージ製品を含む会計システムの利用環境がオンプレミスからクラウド環境へと大きく移行し始めていることは、公表されている多くの事例によっても裏付けられています。

既存のグローバル展開しているERPパッケージ製品や国産ERPパッケージ製品を提供するベンダーの多くが、クラウド環境での稼動事例を表明し、システムを再構築するユーザー企業はオンプレミスとクラウドを選択する、または、両者をハイブリッドしたシステム構成を選択することもできるようになりました。

また、企業向けのみならず個人事業主や小規模事業者向けの会計システムについても、従来のスタンドアロンのインストール型パッケージに代わって、クラウド会計ソフトを利用するユーザーが急速に伸びています。

(参考)クラウド会計ソフト(個人事業主、小規模事業者向け)リンク集

経営的な観点で見た場合、会計システムもクラウドのような外部資源を有効に活用し構築することにより、システム運用の負担を減らすことができ、かつ、内部の人的資源をコア業務にシフトさせることができます。いわば、クラウド会計システムの利用は自然な流れともいえるでしょう。

クラウド会計ソフトを導入するメリット・理由

一口に会計システムのクラウド化といっても、元々クラウドベース(SaaS)での利用を前提とした製品から、従来オンプレミスで提供されていたパッケージをクラウド環境で稼働させる導入形態までさまざまなものがあります。ターゲットとしているユーザーも大企業向けから個人事業主向けまで異なる規模の製品・サービスが市場に混在しています。

今回、製品レビューを引き受ける際、私の中では、製品・サービスの生い立ちとして元々クラウドベース(SaaS)での利用を前提としたものを念頭におきました。より具体的には、GLOVIA smart きらら 会計が、SaaS版の会計ソフトとしてfreeeやMFクラウド会計のような個人事業主から小規模事業者向けのサービス機能と比べてどのような特長があるのか、また、SaaS版といえどもユーザーが自由にカスタマイズすることができるNetsuiteのようなクラウドERPと比較して、どのような機能を標準搭載しているのか、に着目しています。

実際には、いわゆる製品レビューですので、特定の製品と比較するような記事を書くのではなく、これからクラウド型会計ソフトの利用を検討したいユーザー企業の参考になるよう、ユーザー視点(私の主観)で特長的であると判断した機能を選定して記事にしています。しかし、上記のような同じSaaS版の会計ソフト機能に精通している人が読めば「GLOVIA smart きらら 会計」の立ち位置のようなものが理解できるようにも書いたつもりです。

今回、記事を書く中であらためてSaaS版のクラウド会計ソフトを導入するメリット・理由について実感をできた点を以下にまとめておきます。

ソフトウェアの保守が不要

利用するユーザー企業からみた場合、従来のスタンドアローンのインストール型パッケージと比較して、例えば、メンテナンスやバージョンアップはベンダーによって一括管理され、常に最新のバージョンを利用することができる「ソフトウェアの保守が不要」というメリットがあります。

初期費用を抑えて導入することができる

次に、システムの利用に応じて月額または年額単位で課金されるので「初期費用を抑えて導入することができる」というメリットもあります。

災害時の業務継続・復旧がしやすい

さらに、ベンダー管理の下、データセンター内のサーバーにデータを保持しているため、「災害時の業務継続・復旧がしやすい」というメリットもあげられます。

データを共有しやすい

あと、クラウドならでは特長として、会計システムに登録した情報は、インターネットに接続できる環境があれば、離れた場所からでもリアルタイムにその情報にアクセスすることができるという点で「データを共有しやすい」ことがあげられます。

高度なスキルを持ったIT要員の確保が不要

また、前述の「ソフトウェアの保守が不要」に付随しますが、自社内に会計システムの運用管理を行う専門的なリソースが不要になるという点で「高度なスキルを持ったIT要員の確保が不要である」をあげることができます。

最後の二つは親会社がグループガバナンスを強化する際のツールとしても活用できるものです。

ICTのmikata”「GLOVIA smart きらら 会計」を使ってみた”

冒頭に記載したように、「GLOVIA smart きらら 会計」は、会計システムのラインアップの中ではエントリーモデルとして、主に中堅中小企業のユーザーを中心に利用されている製品です。成長途上にある中堅企業、その中でも比較的規模が小さい組織体にフィットするということがわかりました。また、単独企業で利用する他、上場企業で国内子会社の経理業務のモニタリングやIT管理責任者の集約したい方針を持つ親会社が、オーバースペックなシステムを押し付けることなく、必要な機能を提供しながらガバナンス強化に繋げることも可能と思いました。

「GLOVIA smart きらら 会計」を使ってみた

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Akiyoshi KANEKO

業務プロセスを可視化(モデル化)し、その可視化されたドキュメントを中心においてプロジェクトを推進するアプローチを提唱している。経理・財務分野を主な専門領域として、業務プロセスの改善やシステム構築、組織体制の整備に関するコンサルティングに従事。プロジェクト現場では、「お互いの仕事を理解する」「現状の課題を共有する」「考えていることを相手に伝える」「新しいしくみを共有し実行まで落とし込む」よう関係者間の橋渡し役として活動する。著書『内部統制評価にみる「重要な欠陥」の判断実務』『阻害要因探しから始める決算早期化のテクニック』
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